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NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班 シーズン8 #17

退役軍人の年金を架空取引に出資させた疑いで刑務所にいる人物の隠したお金を巡るお話。新キャラクターの登場と、映画を模した演出が見どころ!

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バレットとディノッゾ

 

冒頭はいつものように無害な市民が不幸にも死体を発見するところから。

場面が変わってNCISのオフィス、アメリカ政府による経費削減の雇用調整のニュースを

腕組みしながら観ているジヴァの後ろ姿。それをシャワーを浴びるから(hit the showerと言った?)とテレビもモニタも電源切りまくるマクギー。どうやら局内にはシャワー設備があるらしく、臭いから家でせずに今からシャワーするのか?とジヴァがマクギーの懐に顔を埋め匂いを嗅ぐ。お花の香りがする、と褒めたりするあたりが可愛い。そこに、帰ろうって意味だと説明しながらディノッゾが現れ三人の会話に英単語の言葉遊びと思われるやりとりがあるが、聞き取れない。日本語訳を見ても何が面白いかよく分からないのが残念だが、「物を叩いて直すのは某(映画の主人公?)とギブスだけ」と言ってEVに乗ろうとしたらギブスがいたのは、噂をしたらギブスのお約束。全員が乗り込み、扉が閉まる直前にギブスが鼻を仰ぎながら「臭う」発言をしたのは、体臭を残すためにシャワーは週三回しか入らないディノッゾの、いつもなら頭を叩かれるところを今回は精神的に叩かれたアレンジと見られる。

現場に到着し、ギブスとディノッゾで第一発見者の少年に事情聴取をするが女の子とイチャイチャしてたのに気分が台無しとか彼女は最高だとか要領を得ない供述に呆れつつ困ったディノッゾがギブスを見ると彼の口から出たセリフは「(お楽しみは)また今度にしろ」なんてちょっと意外だった。少年には優しいね。

今回の被害者はNCISの臨時職員で、局が保管していたある被疑者の押収品を第三者に渡そうとしていたらしい。パソコンの印刷履歴にある倉庫の図面が発見されないことから、彼は図面を渡して殺害され、殺人者は倉庫に強盗に入るとチームは予想する。何せその倉庫はスティーブ・マックィーンの7万ドルサングラスやらなんやかんやがゴロゴロ転がっているお宝倉庫なのだから。お宝と言っても詐欺事件を働いた被疑者の家財道具を押収したものなので、刑務所に入っている持ち主に心当たりを聞きに行くが適当にあしらわれるギブスたち。「パン教室に行く。M.スチュアートの名残りよ。」という捨て台詞にアメリカンジョークが隠されているのか?調べてみると、どうやらマーサスチュアートと自分をもじった表現らしい。どちらも女性実業家で、片方はインサイダーで片方は運用詐欺という金融詐欺で逮捕されて、もしかしたら同じ刑務所にいた設定まで含むのかも。

押収品の持ち主である詐欺事件の被疑者を自宅軟禁させ犯人を誘き出すため、ヴァンスの反対を押し切り被疑者を釈放し、張り込むギブスとジヴァ。その作戦が功を奏して、お屋敷で待ち伏せしていた犯人が現れ、スティーブ・マックィーン主演の映画「ブリット」さながらのギブスと激しいカーチェイスの末に無事逮捕に至るのがクライマックスであり今回の見どころ。これは実際に映画を観て比べてみたら、もっと楽しめるに違い無い。

この1話完結の筋書きとは別に、EJ.バレットなる新しいキャラクターが登場し、何やら次回以降に絡んでくる予感。スペインのロタ支局から赴任してきたその捜査官はブロンド美人で遠慮がなく奔放だが、チームを持つキレキレリーダーのようで、ギブスたちには言えない任務に就いている様子。以前の局長にロタ支局のチームリーダーを打診された過去のあるディノッゾは、何だか彼女が気になるみたい。局内のシャワールームで顔を寄せ合う二人のアップでエンディングを迎え、冒頭のシャワーのエピソードを回収する演出がまたニクい。だから好きだわ。