おもに海外クライムサスペンスドラマのあらすじ

視聴したドラマなどのあらすじなど

LAW & ORDER Criminal Intent 2#6 Malignant

150万ドルの寄付金を捻出するために偽造薬物販売に手を染めてしまった薬剤師の悲しい犯罪のお話。

冒頭に事実に基づくフィクションですとクレジットが表示されたけれど、これ毎回あったっけ?今回だけかな。

さて、今回もセオリー通り最初に登場する人が最初の被害者death。薬品配送中のトラックが若者集団に襲われますが、運転手さんも加担している企みらしく、全く動揺する様子もなく、荷物が犯人たちのバンに積まれたことを冷静に目視すると助手席の新人君に「もう大丈夫だ」と声がけします。二人を制圧するために銃を向けていた若者の一人が「しゃべったな?!」と叫ぶと、おかしいぞ?といぶかしげな表情の運転手さんのアップとともにタイトルバックが始まり、本編に戻ると配達トラックの二人は殺害されておりました。ゴーレンとエイムズは二人の勤務先に赴き、奪われた4箱のソマトロピンという筋肉増強剤は最初から盗むための注文だったのではないかと疑いを持ちます。さて、注文したことになっている4店の薬局のうちの一つハリウェルズ薬局では、店長が自分が注文したと言います。あれ?事件の前に配達に来たお店ですよね?さっきはソマトロピン納品していないけど、それに気づいていなかったよね??店長怪しいね〜そして店長の役者さんになんだか見覚えが…TEPHEN TOBOLOWSKYさん、何かのドラマで糖尿病の奥さんに認知症を患っているか演技かを疑われた夫の役を演じていた役者さんと似ているんだけどなあ。

ソマトロピンは糖尿病患者には禁忌であるため、何も知らず服用した糖尿病患者が救急医療を受けているかもしれないと、病院に向かったゴーレンとエイムズは該当の患者を見つけ、付き添いの女性からレスリングのトレーナーから薬物を受け取っていたことを突き止めます。そして画面には青空の下にプロレスのリングが。え?レスリング?プロレス?まあプロレスってプロレスリングの略だけどオリンピック競技のレスリングってリングにロープあったっけ??レスリングというスポーツについて再考の余地ありだと物語が全然入ってこなくなったが、ゴーレンがジャケットを脱ぎトレーナーを挑発してリングに上がれ!と息巻いた姿を見て目が覚めた。うん、再考はストーリーに関係ないから今は忘れよう。白シャツと空の青とリングの青に挟まれてゴーレンのなんと爽やかなこと!後にも先にも爽やかなんてこのシーンだけじゃなかろうか。

レスリングトレーナーが白状したおかげで薬物強奪及び殺人の首謀者を逮捕することが出来たものの、彼は4店舗分の注文書も捏造したと申告します。やっぱりハリウェル店長怪しかった!てっきり仲間かと思ってたけど。

刑事二人がハリウェルズ薬局に納品している薬品卸会社を訪問すると、事務所は天井にガーランドが貼られトンガリ帽子や角カチューシャを装着した皆さんが真面目な顔でお仕事しています。責任者のお誕生日だそうで、毎年部下がやってくれるんだ、ケーキ食べる?なんて能天気に幸せをおすそ分けしてくれる。とってもチャーミングだけど、ここはもしかして笑うところか?バースデーマンの責任者くんの情報から、ハリウェルズ薬局は仕入れた3倍の量の抗がん剤を販売していたことが分かります。何かを混ぜて販売出来るような簡易包装?調剤だからお店で包装するのかな??

ハリウェルズ薬局で処方薬を購入していた男性と一緒に青空の下の青々と輝く家庭菜園に立つ二人は、2年間抗がん剤を服用していたが効果がなく、卵巣癌で奥さんが亡くなったという話を聞きます。男性からもぎ取ったトマトを一つ渡され、匂いを嗅いでみてと言われます。奥さんが最後に外に出た時に一緒に植えたんだと。思い出の、形見のトマトを受け取ったエイムズ、言われた通り香りを確かめた後ゴーレンに渡すと彼は眺め回して、かじった??アドリブかしら。この二人が何か食べてるところなんて見たことないかも。

さて、今回のコミカルシーンがやってきた!ロジャース先生登場!ハリウェルズ薬局を利用していたがん患者の遺族から許可を得て遺体を掘り返し検死解剖した結果をゴーレンとエイムズに説明しようとしたところ、ゴーレンから検死できた割合が低い、人当たりが悪いからではと嫌味を言われると「死者なら楽勝」と肯定して皮肉で返す先生。二人仲良いです。その先生からは、トマトおじさんの奥さんの遺体から検出された抗がん剤の量は少ないどころか多かったと知らされ、夫婦による尊厳死の疑いが浮上。

青空の公園で大樹の下ベンチに腰掛けランチを取るカーバー検事補に、掘り返した遺体のうち、不憫なトマトおじさんの奥さんの遺体は証拠にしないでほしいと交渉する二人。けんもほろろな回答のカーバー。作戦を変えた二人はハリウェルズ薬局の顧客の一つである老人施設に向かい、そこが牧師の経営する施設であること、ハリウェル氏がその牧師の教会の長老に就任して、大金を寄付していることを突き止めます。長老って何…教会内で序列が高い立場とかそんな感じ?

当のハリウェルさんは抗がん剤の水増し販売を止めたので教会に約束通りの献金を続けることが出来ず、神父に減額を認められたものの、遠回しに嫌味を言われ、見栄っ張りの妻にも献金額を下げたことを責められます。尊敬されて気持ちよくなりたかった、そういう出来心が犯罪に走らせたのか、と思いながらも奥さん役の女優さんに見覚えがあり釘付けに。クリミナルマインドのいつだったか、3回くらい連続した長いお話で、舌骨を集めているシリアルキラーに見初められ、最終的に心中してしまうヒロイン役を演じていた女優さんではなかろうか。

さてクライマックス。トマトおじさんの供述から、薄めた抗がん剤を投与したため奥さんが死に至るまで2日間かかったことを聞いたゴーレンはお得意のでっち上げで、ハリウェル氏が自殺のために抗がん剤の過剰摂取を勧め、その通りにしたら所要時間が1時間だった、自殺ほうじょだと教会から出てきたハリウェル氏を追い詰めると、薄めた薬でそんなに早く死ぬはずはないと知っているハリウェル氏は言い逃れもできずに膝を落とします。強風吹きすさぶ真っ青な空のもとに。

撮影の日に好天に恵まれたのか青空が幾度も登場し、最後は強風に煽られながらも犯人と対峙する刑事二人が印象的な回でした。宗教的に何か意味があるのだとしたら、とても興味深い演出なんだけど、どうなのかしら?

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青空と強風と教会